倒産企業にロマンを見出す中の人の自己解決まとめ
こんにちは、中の人です。
今回は「倒産」について書いていこうと思います。
倒産。
「会社が潰れる」=「倒産」。
そんなイメージをお持ちの方がほとんどだと思います。
少なくともいいイメージではない。どちらかというと「負」のイメージ。赤字、財政難、ビジネスの失敗。
どちらかというと”非日常”といったイメージを抱くと思います。
ですが、
なんです!めちゃくちゃ多くないですか!
今回はこの「倒産」をテーマに書かせていただきます。
基本:「倒産」とは何か
ここでは「倒産」の基本的な情報をざっくりとまとめます。「倒産なんて知ってるよー」という方は、飛ばし読みしてください。
(かなり堅苦しい話になるので、飽きると思います。はい、すいません)
倒産とは
帝国データバンクによれば倒産とは、
と定義されています。
具体的には”6つの条件”が提示されています。
- 銀行取引停止処分を受ける(手形交換所または電子債権記録機関の取引停止処分を受けた場合)
- 内整理する(代表が倒産を認めた時)
- 裁判所に会社更生手続開始を申請する
- 裁判所に民事再生手続開始を申請する
- 裁判所に破産手続開始を申請する
- 裁判所に特別清算開始を申請する
「ん?知らない言葉がたくさん出てきたぞ」
中の人はそう思いました。
「1~2と3~6で分けて考えれるかも」
ということで、分けて考えていきます。
条件1~2:取引停止の場合
条件1:銀行取引停止処分
東京商工リサーチによれば、
と定義されています。
条件2:内整理
東京商工リサーチによれば、
企業が支払不能または債務超過で債務を弁済できない状態に陥った場合、法的手続きをとらずに債権者と話し合い、債務減免*2などで、内々に整理を行うこと
と定義されています。
条件3~6のような法的整理手続きを経由しないため、「内整理=倒産」にはなりません。ここ注意です。代表が「倒産」を認めた時のみ、倒産になります。
条件3~6:(一般的な)倒産の種類
一般的に、倒産は大きく2つに分けることができます。「法的倒産」と「私的倒産」です。その中でも法的倒産は「再建」と「清算」に分けられます。この次に出てくるのが「会社更生」「民事再生」「破産」「特別清算」という4つのキーワードです。条件の3~6に登場したワードですよね。
条件3:会社更生
株式会社の再興方法です。
その会社が消滅すると社会に大きな影響を与える上場企業や大企業に適応されます。裁判所は「更生手続きの開始決定」と同時に管財人を選任し、会社は事業を継続しながら管財人の下で「更生計画」が作成され実行、会社を再興します。
条件4:民事再生
株式会社や有限会社、学校法人など全ての法人・個人に適用可能な再興方法です。経営破綻が深刻化する前の早期再建を目的としています。
条件5:破産
倒産会社の全財産を換価して、債権者の優先順位と債権額に応じて配当を行う強制執行手続きです。
主に3つーー「自己破産」「準自己破産」「第三者破産」に分類されます。
この破産が一般的な「倒産」イメージだと思います。
条件6:特別清算
会社が債務超過などで清算の執行に支障をきたす場合に、裁判所の下で行う清算業務です。
会社が解散登記*3されていることが前提となります。
この特別清算も一般的な「倒産」のイメージに含まれるのではないでしょうか。
倒産の現状
では実際、日本での倒産の現状はどのような様子なのでしょうか。
はじめにも書きましたが、2018年の倒産件数は8,063件です。
この数を多いと見るか、少ないと見るか。人それぞれだと思います。
2009年をピークに、確かに倒産企業の数は減少しています。
次の表は、2018年に倒産して世間を賑わせた企業一覧です。
10年で11万社倒産し、18万社が創業する現在。
会社の数は、確かに昔よりは多いかもしれません。
しかし、有名な企業だって潰れる時代なんです。
創業100年以上の会社。たくさんありますよね。
老舗だからって、安定は確約されていません。日産やシャープだって倒産の寸前まで追い込まれました。
そんな現在だからこそ、「倒産」について知っておくべき。
中の人はそう思います。
「倒産」を知る:メディアの紹介
YouTube「カカチャンネル」
元々はガジェット系の動画をメインに投稿していたチャンネルだったと記憶しています。ニコニコ生放送やブログなどで「倒産」について取り上げたところ、たちまち人気に。
結構面白いので、興味があったらぜひ見てみてください。
本:日経トップリーダー等『なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則』
倒産理由がコンパクトにまとめられた一冊です。
雑誌「日経トップリーダー」にて連載されていたものに情報をさらに付け加え、シンプルにまとめた本です。3時間くらいで読破できるので、「倒産とはなんぞや」を手軽に知ることができます。
新聞:日刊工業新聞連載「倒産学」
日刊工業新聞にて毎週火曜日に連載されている「倒産学」です。すでに600社ほど紹介されており、かなり長期的な連載です。
内容としては物足りないと感じることも多々ありますが、「あ、この会社倒産してしまったのか」「そんな理由で倒産したのか」という感じで、倒産企業について知ることができると思います。
日刊工業新聞電子版自体は有料なので、日刊工業新聞のオウンドメディアであるニュースイッチ Newswitch by 日刊工業新聞社でまずは読んで見てください。
イベント紹介:特別版シャショク 「失敗から学ぶ”再「成」力”」
最後に、「この倒産企業を使って何かできないか 」というインターン生の意見からはじまったイベントの紹介をさせてください。
このイベントの目的は、
「企業が倒産するのは非現実ではなく、いつ直面してもおかしくない現実だということを知ってもらう」
です。
参加対象者は、
- 4月から社会人になる新社会人
- 今働いていてこれでいいのかな、この会社大丈夫かなと思う若手社員
- これから就活だけどどんな企業がいいのか分からない学生
です。
以前にも記事で紹介しているので、詳しくは過去記事から。
いよいよ今週末、開催します!
申し込みはこちらから